犬の病気は非常に多岐にわたりますが、ここでは一般的な分類と代表的な病気についてご紹介します。
1. 感染症
- ウイルス性疾患: 犬ジステンパー、犬パルボウイルス感染症、狂犬病、犬伝染性肝炎など。
- 細菌性疾患: レプトスピラ症、犬ブルセラ症など。
- 寄生虫疾患: フィラリア症、犬回虫症、犬鉤虫症など。
- 真菌性疾患: 犬皮膚糸状菌症(水虫)など。
2. 内分泌疾患
- 糖尿病: インスリンの分泌不足や作用低下により、血糖値が異常に高くなる病気です。
- 甲状腺機能低下症: 甲状腺ホルモンの分泌が低下し、代謝が低下する病気です。
- クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症): 副腎皮質ホルモンが過剰に分泌される病気です。
3. 消化器疾患
- 胃腸炎: 細菌やウイルス感染、食物不耐性などにより、胃や腸に炎症が起こる病気です。
- 膵炎: 膵臓の炎症により、消化酵素の分泌が障害される病気です。
- 異物誤飲: 異物を飲み込んでしまい、消化器に詰まってしまう病気です。
4. 循環器疾患
- 心臓弁膜症: 心臓の弁が正常に機能しなくなり、血液の逆流が起こる病気です。
- 拡張型心筋症: 心臓の筋肉が薄くなり、収縮力が低下する病気です。
5. 呼吸器疾患
- ケンネルコフ: 複数のウイルスや細菌感染によって起こる、犬の呼吸器系の感染症です。
- 気管虚脱: 気管が潰れてしまい、呼吸困難を引き起こす病気です。
6. 泌尿器疾患
- 膀胱炎: 細菌感染などにより、膀胱に炎症が起こる病気です。
- 尿結石: 尿中にミネラル成分が結晶化し、尿路に詰まってしまう病気です。
- 腎不全: 腎臓の機能が低下し、老廃物が体内に蓄積される病気です。
7. 神経疾患
- 椎間板ヘルニア: 椎間板が飛び出し、脊髄を圧迫する病気です。
- てんかん: 脳の異常な興奮により、痙攣発作を起こす病気です。
8. 腫瘍
- 癌: 悪性腫瘍であり、様々な臓器に発生する可能性があります。
- 良性腫瘍: 比較的おとなしい腫瘍であり、転移することは少ないです。
9. その他
- アレルギー: 特定の物質に対して過剰な免疫反応を起こし、皮膚炎や消化器症状を引き起こす病気です。
- 関節炎: 関節の炎症により、痛みや腫れが生じる病気です。
上記以外にも様々な病気がありますが、愛犬の健康を守るためには、定期的な健康チェックやワクチン接種、バランスの取れた食事、適度な運動などが大切です。